子ども教育アドバイザーであり株式会社ママプロジェクトJapan代表を務める岩田かおり氏による、画期的な教育法を提案する一冊となっています。
3人(1男2女)のママとして実践的な子育てを経験し、幼児教室での勤務経験を持つ岩田かおり氏が編み出した独自の教育メソッドが詳しく紹介されています。
第一子、第二子をお受験塾に入れずに都内の国立小学校に合格させた実績を持ち、第5回ワーママオブザイヤー2018を受賞するなど、その教育法の効果は高く評価されています。
岩田家の3兄弟は、長男・学費全額奨学金で海外大学進学、長女・塾なし慶応義塾大学進学、次女・成績オール5高校生という素晴らしい成果を上げており、その実践的なノウハウが本書には詰まっています。
ガミガミ言わず勉強好きで知的な子どもを育てる作戦『かおりメソッド』を全国へ展開中で、株式会社リクルートにて、4~10歳の子どもを持つ母親に特化した社内教育講座を開催(月1回の定例講座)、小学校、幼稚園、保育園での講演会多数開催するなど、精力的に活動を続けています。
本書では「宿題やったの?」「早く寝なさいよ」といった声かけから脱却し、子どもの自主性を引き出す具体的な戦略が示されています。
手出し・口出し・先回りをやめることで、子どもが自分から学習に取り組むようになる方法論が詳しく解説されています。
1章:戦略的ほったらかし教育の核心
本書の最大の特徴は「戦略的ほったらかし」という概念にあります。
単なる放任主義ではなく、明確な戦略に基づいて子どもの自立を促す教育法です。
親が過度に干渉することをやめ、子どもの内発的動機を引き出すことに重点を置いています。
「戦略的ほったらかし教育10の標語」として具体的な行動指針が示されており、迷った時に立ち返ることができる基準が提供されています。
・一番時間のかかりそうな宿題からやるといいんじゃない?
・自分の勉強だから、自分で考えてみたら?
・一番時間のかかりそうな宿題からやるといいんじゃない?
これらの対応の違いが子どもの自主性にどのような影響を与えるかが詳しく解説されています。
2章:実践的な子育てメソッド
岩田家での実際の取り組みが豊富に紹介されています。
岩田家の3兄妹を育てた「戦略的ほったらかし教育」エピソードを収録した動画も特典として提供されており、理論だけでなく実践的な内容が充実しています。
細かな管理をやめることで、子どもが自分で考える力を育てる具体的な方法が示されています。
親の役割を「管理者」から「サポーター」へと転換することの重要性が強調されています。
日常的な声かけの変化によって、子どもの学習への取り組み方が根本的に変わることが実例とともに紹介されています。
3章:天才ノートとの連携効果
「天才ノート」とは、子ども自身が「勉強って楽しい」と思える基盤と親子の信頼関係を作る自学自習ノートとして、岩田かおりが以前著した書籍で紹介されたメソッドです。
ガミガミ怒らなくても、楽しみながら自分から勉強する子になってくれる魔法が「天才ノート」として位置づけられています。
本書では、この天才ノートの概念をさらに発展させ、より包括的な教育アプローチとして「戦略的ほったらかし教育」が提案されています。
「子どもはみんな天才!」。子どもの才能を開花させるためのノートという基本理念が、本書の教育法にも一貫して流れています。
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- 「勉強しない」という子どもへの対応
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- 「何回言っても聞かない」状況の改善方法
- 「毎日怒り過ぎてしんどい」という親のストレス解消法
これらの課題に対して、従来の指導法とは180度異なるアプローチが提案されています。
子どもの潜在能力を引き出す哲学
「子どもは親を超えていく力を持っている」という本書の根本的な考え方が印象的です。
親が子どもの能力を信じ、適切な環境を整えることで、子ども自身が持つ潜在能力が自然に発揮されるという理念が一貫しています。
過保護や過干渉から脱却し、子どもの自主性を尊重することの重要性が繰り返し強調されています。
短期的な成果を求めるのではなく、長期的な視点で子どもの成長を見守る姿勢の大切さが説かれています。
おわりに
「自分から学べる子になる 戦略的ほったらかし教育」は、現代の子育てに革新をもたらす可能性を秘めた一冊です。
2025年6月30日までの早期購入特典として著者による特別動画が提供されるなど、読者サポートも充実しています。
従来の「管理型」教育から「信頼型」教育への転換を提案する本書は、子育てに悩む多くの親にとって新たな視点を与えてくれることでしょう。
理論と実践のバランスが取れた内容で、すぐに家庭で実践できる具体的なメソッドが豊富に紹介されています。
子どもの自主性を育てたい、ガミガミ言わずに済む子育てを目指したいと考える親御さんには、ぜひ手に取っていただきたい推薦の一冊です。